ファイヤーワークス・フェスティバル
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【レオ視点】
夜空に打ち上がる光の華。
金や赤、藍色の光が咲いては散り、そのたびに砂浜にいる人々の歓声が上がる。
その中で、サリスは静かに空を見上げていた。
銀髪が潮風に揺れ、アクアマリンのような瞳が、夜空を映して煌めいている。
……やっぱり、変だ。
初めて会った時から、俺はずっと感じていた。
彼女と出会った瞬間、懐かしいと思ったんだ。
どこかで会ったことがあるような、不思議な感覚。
でもそんなはずはない。サリスは海の娘で、俺は地上で生まれた ただの人間だ。
それでも――俺の記憶のどこかに、彼女の姿だけが焼きついていた。
「レオ?」
サリスの声が、すぐそばで揺れる。振り向けば、こちらを見上げていた。
瞳の奥に、打ち上がる花火が映っている。それがまるで、彼女自身の輝きみたいで、思わず息をのんだ。
「どうしたの? 難しい顔してた」
「……いや、なんでもない。ちょっと考えごとしてただけ」
嘘じゃない。でも本当のことでもなかった。
“なんでもない”と隠したかった気持ちは、たぶん――この胸の奥で、彼女に名前をつけようとしている感情だった。
好き、というにはまだ少し早い。
でも、守りたいと思った。できることなら、もう二度とこの手から離したくない、と。
「レオは、花火好き?」
「……ああ。お前と見るのは、特別に綺麗だなって思った」
自分でも驚くほど、まっすぐな言葉が口を突いて出た。
サリスはぱちくりと目を瞬かせたあと、頬を少し染めて、微笑んだ。
「ふふ……私も。とっても綺麗だと思う」
その笑顔に、また心が揺れる。
こんな感情、今まで知らなかった。
*
帰り道、二人は並んで歩いた。
サリスの小さな手が、ふと俺の袖を掴んだ。
「……ねえ、レオ」
「ん?」
「こうして一緒に歩いてると、安心するの。なんだか……あたたかい」
その言葉は、俺の胸に静かに降り積もった。
「そうか……俺もだ」
本当は、もっと言いたかった。
でも、今はまだ、それだけで十分だった。
夜空に最後の大輪の花火が咲いた。
それは、まるで願いをのせた星のように、美しく、儚く――
あの夜、はじめて俺は知った。
人を想うという気持ちが、こんなにも静かで、優しく、強いものだということを。
夜空に打ち上がる光の華。
金や赤、藍色の光が咲いては散り、そのたびに砂浜にいる人々の歓声が上がる。
その中で、サリスは静かに空を見上げていた。
銀髪が潮風に揺れ、アクアマリンのような瞳が、夜空を映して煌めいている。
……やっぱり、変だ。
初めて会った時から、俺はずっと感じていた。
彼女と出会った瞬間、懐かしいと思ったんだ。
どこかで会ったことがあるような、不思議な感覚。
でもそんなはずはない。サリスは海の娘で、俺は地上で生まれた ただの人間だ。
それでも――俺の記憶のどこかに、彼女の姿だけが焼きついていた。
「レオ?」
サリスの声が、すぐそばで揺れる。振り向けば、こちらを見上げていた。
瞳の奥に、打ち上がる花火が映っている。それがまるで、彼女自身の輝きみたいで、思わず息をのんだ。
「どうしたの? 難しい顔してた」
「……いや、なんでもない。ちょっと考えごとしてただけ」
嘘じゃない。でも本当のことでもなかった。
“なんでもない”と隠したかった気持ちは、たぶん――この胸の奥で、彼女に名前をつけようとしている感情だった。
好き、というにはまだ少し早い。
でも、守りたいと思った。できることなら、もう二度とこの手から離したくない、と。
「レオは、花火好き?」
「……ああ。お前と見るのは、特別に綺麗だなって思った」
自分でも驚くほど、まっすぐな言葉が口を突いて出た。
サリスはぱちくりと目を瞬かせたあと、頬を少し染めて、微笑んだ。
「ふふ……私も。とっても綺麗だと思う」
その笑顔に、また心が揺れる。
こんな感情、今まで知らなかった。
*
帰り道、二人は並んで歩いた。
サリスの小さな手が、ふと俺の袖を掴んだ。
「……ねえ、レオ」
「ん?」
「こうして一緒に歩いてると、安心するの。なんだか……あたたかい」
その言葉は、俺の胸に静かに降り積もった。
「そうか……俺もだ」
本当は、もっと言いたかった。
でも、今はまだ、それだけで十分だった。
夜空に最後の大輪の花火が咲いた。
それは、まるで願いをのせた星のように、美しく、儚く――
あの夜、はじめて俺は知った。
人を想うという気持ちが、こんなにも静かで、優しく、強いものだということを。
