エメラルドの檻② ─Aura─【オリジナル夢】
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【レオ視点】
──それにしても、よく食べるな。
「うまいか?サリス 」
そう問いかけると、サリスはぱっと顔を上げ、キラキラとした瞳で笑った。
「えぇ! とても! 何個でも食べられそうだわ」
彼女の最初のリクエストであるブルーベリータルトをあっという間に平らげたと思ったら、次はフォンダン・ショコラ、クリームとフルーツたっぷりのパンケーキ…
そして、その次はアップルパイときた。
……まったく、その細い身体のどこに、こんな量のケーキが入っていくのか不思議で仕方がない。
小さなフォークを持つ手は優雅で、それでいてどこか子供のように無邪気だ。
幸せそうにほおばるその様子を眺めていると、つい口元が緩んでしまった。
……いかん。きっと今の俺、だらしない顔してる。
それでも、止められない。
「ん〜〜〜このアップルパイも甘酸っぱくてサクサクで美味しい……!ここのパティシエは天才なのね」
「それは良かった」
やれやれ。
どうやら、さっきの一件で機嫌を損ねたのはもう過去のことらしい。
俺は紅茶をひと口啜って、心の底からほっと息をついた。
──その時だった。
「はい! レオも食べてみて!」
目の前に、フォークが差し出される。
その先には、一口大に切られたアップルパイ。
……これは、まさか。いや、間違いない。
いわゆる──“あーん”だ。
思考が一瞬止まる。
フォークが近づくにつれ、顔がじわじわと熱を帯びていくのが分かった。
意識すればするほど、目のやり場に困って、口も動かない。
そんな俺の様子に、サリスがふと眉を落とした。
「……ごめんなさい、好きじゃなかった?」
その声は小さくて、少し不安げだった。
慌てて頭を振った。
「いや、違う! そうじゃない。好きだよ。いや、アップルパイも……それも好きだ」
何を言っているんだ俺は。
言葉がどんどん支離滅裂になっていく。
サリスはきょとんとした顔のあと、ふふっと笑った。
「じゃあ、あーんして」
フォークを持つ手がまた差し出される。今度は揺るぎない笑顔とともに。
……こんなことで動揺するなんて、兵士時代の俺が見たらどう思うだろうな。
でも、まあいい。
大通りの喧騒から離れた、陽だまりのティーハウス。
この時間だけは、剣も鎧もいらない。ただの俺でいられるのだから。
「……じゃあ、いただきます」
そっと口を開け、彼女の手から甘い一口を受け取った。
サクッとした音と、甘酸っぱい林檎の香り。
美味い。だが、きっと味だけじゃない。
こんな何気ない時間が、何よりのごちそうだった。
「ね、レオ。次はミルフィーユにしましょう!」
まだ食べるのかよ!
そんなツッコミが出そうになったが、
…まぁ、彼女が幸せそうなら良いか。
そう言って嬉しそうに笑う彼女を見ながら、俺はこっそり頬をかいた。
……どうか、誰にも見られていませんように。
──それにしても、よく食べるな。
「うまいか?サリス 」
そう問いかけると、サリスはぱっと顔を上げ、キラキラとした瞳で笑った。
「えぇ! とても! 何個でも食べられそうだわ」
彼女の最初のリクエストであるブルーベリータルトをあっという間に平らげたと思ったら、次はフォンダン・ショコラ、クリームとフルーツたっぷりのパンケーキ…
そして、その次はアップルパイときた。
……まったく、その細い身体のどこに、こんな量のケーキが入っていくのか不思議で仕方がない。
小さなフォークを持つ手は優雅で、それでいてどこか子供のように無邪気だ。
幸せそうにほおばるその様子を眺めていると、つい口元が緩んでしまった。
……いかん。きっと今の俺、だらしない顔してる。
それでも、止められない。
「ん〜〜〜このアップルパイも甘酸っぱくてサクサクで美味しい……!ここのパティシエは天才なのね」
「それは良かった」
やれやれ。
どうやら、さっきの一件で機嫌を損ねたのはもう過去のことらしい。
俺は紅茶をひと口啜って、心の底からほっと息をついた。
──その時だった。
「はい! レオも食べてみて!」
目の前に、フォークが差し出される。
その先には、一口大に切られたアップルパイ。
……これは、まさか。いや、間違いない。
いわゆる──“あーん”だ。
思考が一瞬止まる。
フォークが近づくにつれ、顔がじわじわと熱を帯びていくのが分かった。
意識すればするほど、目のやり場に困って、口も動かない。
そんな俺の様子に、サリスがふと眉を落とした。
「……ごめんなさい、好きじゃなかった?」
その声は小さくて、少し不安げだった。
慌てて頭を振った。
「いや、違う! そうじゃない。好きだよ。いや、アップルパイも……それも好きだ」
何を言っているんだ俺は。
言葉がどんどん支離滅裂になっていく。
サリスはきょとんとした顔のあと、ふふっと笑った。
「じゃあ、あーんして」
フォークを持つ手がまた差し出される。今度は揺るぎない笑顔とともに。
……こんなことで動揺するなんて、兵士時代の俺が見たらどう思うだろうな。
でも、まあいい。
大通りの喧騒から離れた、陽だまりのティーハウス。
この時間だけは、剣も鎧もいらない。ただの俺でいられるのだから。
「……じゃあ、いただきます」
そっと口を開け、彼女の手から甘い一口を受け取った。
サクッとした音と、甘酸っぱい林檎の香り。
美味い。だが、きっと味だけじゃない。
こんな何気ない時間が、何よりのごちそうだった。
「ね、レオ。次はミルフィーユにしましょう!」
まだ食べるのかよ!
そんなツッコミが出そうになったが、
…まぁ、彼女が幸せそうなら良いか。
そう言って嬉しそうに笑う彼女を見ながら、俺はこっそり頬をかいた。
……どうか、誰にも見られていませんように。
