エメラルドの檻② ─Aura─【オリジナル夢】
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森を抜けた二人の前に、広がる丘とやわらかな春風。
木漏れ日が差し込む道を抜けた先に、ようやく視界が開けた。
「やっと抜けられたな」
そう呟いたレオは、振り返って後ろを歩くサリスを見る。
汗ばむ額を拭うこともせず、サリスは相変わらずの笑顔を浮かべていた。
「サリス、疲れてないか?」
「ううん、大丈夫よ! 次の街はここからそんなに遠くないんでしょう?」
「まぁな、道が間違ってなければ、あと半日くらいだろう」
「ふふっ、じゃあまだまだ歩けるわ!」
そう言ってサリスは軽く跳ねるように歩き出す。
元気な足取りと、春風にそよぐ栗色の髪。
レオはその様子に思わず口元を綻ばせる。
そのときだった。
「……ん?」
レオの視線が急に前方で止まった。
「どうしたの?」とサリスが首を傾げる。
「……馬車だ。道の脇に停まってる。だが……何かおかしい」
レオの表情が険しくなる。
遠目にも、馬車の周囲に人の気配が見える。
だがそれは、旅人の穏やかな姿ではなく、剣を抜き、馬車に押し入ろうとする数人の男たち――
「盗賊だ……!」
「えっ!?」
「サリスは、ここにいてくれ!」
サリスはそれだけ言い残すと、鞘から短剣を抜き、風を裂くように走り出した。
「まって……!」
思わず手を伸ばしかけたサリスだったが、レオの背はすぐに視界から遠ざかっていった。
彼の後ろ姿を見つめながら、サリスは胸の奥で静かに願った。
どうか、無事でいて……!
風がざわめき、木々がレオの背を押すように揺れた。
次の街にたどり着く前に、二人を待っていたのはまたひとつの試練だった――
