エメラルドの檻② ─Aura─【オリジナル夢】
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【レオ視点】
「サリス……お前は俺に過去を打ち明けてくれたよな。
だから今度は番だ。…聞いて、くれるか?」
そう口にしたとき、喉がひどく乾いていた。
長い間、誰にも話したことがなかった。いや、話すつもりもなかった。
けれど――
隣で小さくうなずいた彼女の姿を見て、ようやく心が決まった。
俺が誰なのか。
どうしてこの旅に出たのか。
何を背負って生きてきたのか。
すべてを語るには、短すぎる夜だったけど、焚き火の前でぽつりぽつりと話し始めた。
孤児だった日々。
盗みと逃走の繰り返し。
唯一、俺の価値を認めてくれた兵士――ベルトホルト。
彼に与えられた名前、“レオ”。
信じていた「正義」と、それが踏みにじられた戦場。
そして、守れなかった民。
命令に背いた俺のせいで、仲間も、恩人も、全てを失った。
語るたび、心の奥の古傷がひりついた。
サリスは、黙って聞いてくれていた。
時折、俺の手をそっと握り返してくれていた。
――そのぬくもりが、救いだった。
全てを話し終えたとき、どこか自分が空っぽになったような気がした。
だが、次の瞬間、彼女はまっすぐ俺の目を見て、こう言ってくれた。
「あなたが何者であっても、何をしてきたとしても……変わらず好きよ」
心が軋んだ。
そんな言葉、もらえる資格はないと思っていた。
でも、それでも、彼女は俺を受け入れてくれた。
――どれほど救われたことか。
俺のような人間に、こんな未来が許されるのか。
それでも、ふと考えてしまう。
いつか、またシトロン村に帰る日が来たなら――
そのときは、サリス、お前をローレンツとアンバーに紹介したい。
助けてくれたあの老夫婦に、今の自分を見せたい。
そして、自分の隣に、どれほど大切な人がいるかを伝えたい。
「……レオ?」
不安げな声に気づき、レオの方を向くと、焚き火の光が彼女の頬を優しく照らしていた。
俺は微笑んだ。自然と、そうしていた。
「いや……ありがとう。サリス」
今度こそ、失わないように。
今度こそ、守り抜けるように。
火が静かに燃える音の中で、俺はそっと彼女の手を握り直した。
「サリス……お前は俺に過去を打ち明けてくれたよな。
だから今度は番だ。…聞いて、くれるか?」
そう口にしたとき、喉がひどく乾いていた。
長い間、誰にも話したことがなかった。いや、話すつもりもなかった。
けれど――
隣で小さくうなずいた彼女の姿を見て、ようやく心が決まった。
俺が誰なのか。
どうしてこの旅に出たのか。
何を背負って生きてきたのか。
すべてを語るには、短すぎる夜だったけど、焚き火の前でぽつりぽつりと話し始めた。
孤児だった日々。
盗みと逃走の繰り返し。
唯一、俺の価値を認めてくれた兵士――ベルトホルト。
彼に与えられた名前、“レオ”。
信じていた「正義」と、それが踏みにじられた戦場。
そして、守れなかった民。
命令に背いた俺のせいで、仲間も、恩人も、全てを失った。
語るたび、心の奥の古傷がひりついた。
サリスは、黙って聞いてくれていた。
時折、俺の手をそっと握り返してくれていた。
――そのぬくもりが、救いだった。
全てを話し終えたとき、どこか自分が空っぽになったような気がした。
だが、次の瞬間、彼女はまっすぐ俺の目を見て、こう言ってくれた。
「あなたが何者であっても、何をしてきたとしても……変わらず好きよ」
心が軋んだ。
そんな言葉、もらえる資格はないと思っていた。
でも、それでも、彼女は俺を受け入れてくれた。
――どれほど救われたことか。
俺のような人間に、こんな未来が許されるのか。
それでも、ふと考えてしまう。
いつか、またシトロン村に帰る日が来たなら――
そのときは、サリス、お前をローレンツとアンバーに紹介したい。
助けてくれたあの老夫婦に、今の自分を見せたい。
そして、自分の隣に、どれほど大切な人がいるかを伝えたい。
「……レオ?」
不安げな声に気づき、レオの方を向くと、焚き火の光が彼女の頬を優しく照らしていた。
俺は微笑んだ。自然と、そうしていた。
「いや……ありがとう。サリス」
今度こそ、失わないように。
今度こそ、守り抜けるように。
火が静かに燃える音の中で、俺はそっと彼女の手を握り直した。
