エメラルドの檻② ─Aura─【オリジナル夢】
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日が傾き始めた頃、レオとサリスは次の街にたどり着いた。
夕暮れの光が石畳を赤く染め、路地には商人たちの声と、人々の活気が溢れていた。
「ねぇレオ、あの露店、見に行ってもいい?」
「もちろん。せっかくだしな」
手をつなぎながら、二人は人混みの中へと入っていく。
にぎやかな通りを歩いていると、一人の男がすれ違った。
深くフードをかぶり、顔は見えない。だが彼の歩みは、ふと止まった。
「……サリス?」
その呟きは、誰にも届かず、街の喧騒に消えた。
すれ違いざま、ちらりと見えたサリスの横顔。
そして――淡く栗色に染まった髪。
「まさか……あれが、君なのか……?」
その場に立ち尽くす男の手が、無意識に震える。
かつて銀の光を宿していたその髪が、今は温かな大地の色に変わっている。
(人間に……なったというのは、本当だったのか)
目を伏せるように息を吐き、男は静かにフードを深くかぶり直した。
「確かめなくては……」
彼の声は低く、どこか迷いを含んでいた。
人混みの中、ゆっくりと、彼は二人のあとを追い始めた。
その背に、まだ誰も気づかない――。
