聖闘士カクテル企画参加作品
夢主(あなた)の名前
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この夜を愛しい貴方様のもとで永遠に過ごせたらどんなに素敵だろうと思いました。
「これが好きなのか、お前は。」
「はい、パンドラお姉様に教えていただいたのです。眠る前に飲むと落ち着くので……。」
「お前が好みそうな味だ。悪くは無いが甘すぎるな。」
タナトス様は空になったグラスへ今度はそのままお酒をついでいく。グラスを持つ彼の指も端正な横顔もまるで絵画のように美しくて、思わず見とれてしまう。
「……何だ。」
私の視線に気づいた彼は怪訝な眼差しを向けた。「あっ、ごめんなさいっ」と謝り目を伏せながら、私はグラスに注がれたリモンチーノ…正確にはリモンチーノをラッテで割ったドリンクを見つめる。
「…お前は、いつも何か他のものに怯えているだろう。」
低く、甘く囁く彼の声は、あの時教会でかけられた言葉のように私の心のなかへ入り込んでくるようだ。「死」を司る恐ろしい神様のはずなのに、私はタナトス様の傍に居られなくなるということが恐ろしい。それでもこの夜のひと時は戦いのことを優しく覆い隠してくれる気がする。
「怖くないわ。私、いまはとても幸せですから。」
幸せをかみしめて私が笑いかければ、タナトス様は目を細めてグラスに口をつけた。私もつられてグラスへ口をつける。ラッテのまろやかな甘さと相まって、彼と過ごす幸せなひと時がゆっくりと心にとけこんでいった。「貴方様と過ごす夜がもっと甘くなるの。」だなんて言えやしないわ。
「これが好きなのか、お前は。」
「はい、パンドラお姉様に教えていただいたのです。眠る前に飲むと落ち着くので……。」
「お前が好みそうな味だ。悪くは無いが甘すぎるな。」
タナトス様は空になったグラスへ今度はそのままお酒をついでいく。グラスを持つ彼の指も端正な横顔もまるで絵画のように美しくて、思わず見とれてしまう。
「……何だ。」
私の視線に気づいた彼は怪訝な眼差しを向けた。「あっ、ごめんなさいっ」と謝り目を伏せながら、私はグラスに注がれたリモンチーノ…正確にはリモンチーノをラッテで割ったドリンクを見つめる。
「…お前は、いつも何か他のものに怯えているだろう。」
低く、甘く囁く彼の声は、あの時教会でかけられた言葉のように私の心のなかへ入り込んでくるようだ。「死」を司る恐ろしい神様のはずなのに、私はタナトス様の傍に居られなくなるということが恐ろしい。それでもこの夜のひと時は戦いのことを優しく覆い隠してくれる気がする。
「怖くないわ。私、いまはとても幸せですから。」
幸せをかみしめて私が笑いかければ、タナトス様は目を細めてグラスに口をつけた。私もつられてグラスへ口をつける。ラッテのまろやかな甘さと相まって、彼と過ごす幸せなひと時がゆっくりと心にとけこんでいった。「貴方様と過ごす夜がもっと甘くなるの。」だなんて言えやしないわ。