一章、束の間の安息地
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────ここはどこ。今日は何日。
ネルファンディアは虚ろな目で上を見上げた。見渡す限り鬱蒼とした木々に覆われている空からは、陽の明かり一筋さえも差してこない。
トーリンは完璧に道を間違えた。彼女はそう確信していた。それは彼も自覚しているようで、彼女の横で何とも気まずそうな表情を浮かべている。だが、もう遅い。
ここは、一度迷うと二度と出てこられない"闇の森"なのだから。ネルファンディアはとうとう座り込んでから、やるせない思いをぶつけるように、または暇を持て余すように杖で地面を叩き始めた。
───一体どうしてこうなったんだろう……
それは今から少し前のことまで遡る。
ネルファンディアは虚ろな目で上を見上げた。見渡す限り鬱蒼とした木々に覆われている空からは、陽の明かり一筋さえも差してこない。
トーリンは完璧に道を間違えた。彼女はそう確信していた。それは彼も自覚しているようで、彼女の横で何とも気まずそうな表情を浮かべている。だが、もう遅い。
ここは、一度迷うと二度と出てこられない"闇の森"なのだから。ネルファンディアはとうとう座り込んでから、やるせない思いをぶつけるように、または暇を持て余すように杖で地面を叩き始めた。
───一体どうしてこうなったんだろう……
それは今から少し前のことまで遡る。