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氷帝編〜Episode1〜*
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(ぎ…やーっ! )
盛り上がった布団は、人の背の高さになり、その布団の真っ暗な影の中に、怪しく光る二つの目…。
(わぁ…わっ…わあーっ…! )
声にならない声を上げ、必死に鳳は扉に駆け寄ると、真後ろに感じる得体のしれないものから逃れようと渾身の力でドアノブを握り扉に体当たりした。
「うわわ…っ」
廊下に転がり出た鳳は目の前にある、真向かいの扉を力いっぱい何度も叩いた。
「…先輩…っ! 」
「…な…んやの…鳳…こないな時間…のおっ!? 」
あくび混じりに目をこすりながら出て来た忍足に、鳳は半泣きでしがみついた。
「ひーっ、宍戸さんが、宍戸さんが…」
「…んだよ、長太郎、るっせえな…」
反対側の扉が開き、宍戸もあくびをしながら出て来た。
「ギャー! 宍戸さんだーっ来ないでーっ!! 」
「…あ…? 何だとてめえこの野… 」
大きな身体を小さくして必死に忍足の背中に隠れる鳳に、宍戸も目が点になった。