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氷帝編〜Episode1〜*
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「百物語はですね…」
跡部の横に座っていた鳳が、耳打ちするようにそっと説明する。
「…出る? 何が…? 」
根本的に百物語のシステムを理解していない跡部には、話が終わった後に何が出るのやら、まったくわからずにいる。
「つまりは幽霊です」
「…幽霊だぁ? んなもん信じてんのか、お前ら」
鳳から話を聞くと、あきれたようにテーブルを取り囲むレギュラー陣を、ぐるりと見渡した。
「出たら面白ぇなって程度だ。まさか跡部怖いんじゃ…」
「俺様が怖いだと? なわけねぇだろ!さっさと始めやがれ」
向日にニヤつきながら言われてしまうと、さすがの跡部もムッとして、勢いのまま百物語は開催された。
「チェッ! 結局何にもなかったな。つまんねー」
丑三つ時の深夜。ようやく百物語は終わりを告げたものの、期待したようなことは何も起こらず、あくびを連発し目をこすりながら向日が、部屋に戻るため並んで歩く忍足に言った。