青学編
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『チョコ羊羹のお返しだ。ありがとう。手渡しは照れるから入れておく』
と海堂らしいメッセージに七星も思わず微笑んだ。
そして、休み時間の度に河村、乾、桃城、菊丸、とお返しのものを手渡しに来たのだ。
そしてやっぱり女子に囲まれ、不二や手塚と同様七星の物より可愛いかったりきらびやかだったりする物を配った。
「なんで七星のばっかり地味なんだろ?」
「だから義理中の義理だからだってば」
「うーん」
今度は納得しない春菜だが、配られた女子たちは喜びMAXで最初に手渡された七星のことなど既に眼中にない。
「じゃねー」
「うん、また月曜日に」
校門で春菜と別れた七星が、青学の生徒がいなくなった辺りで「一緒に帰ろう」と声をかけられた。
「リョーマくん!」
「はいこれ」
「え」
「この間のお返し」
それはとても綺麗なラッピングの小箱だった。地味な包装の後には物凄く豪華な物に見えてしまう。
「俺は先輩たちみたいにたくさん配る必要ないし、カモフラージュも要らないから」
「カモフラージュ?」
「そ、本当はお前一人にだけ贈りたかったみたいだけど、義理でも受け取った手前返さなきゃってんで、本命と気づかれないように地味にラッピングしようって考えたらしいよ」
(……そうか、お陰で誰からも何も言われなかったけど、あれだけ配ればあたし宛のなんて一瞬で紛れてたよね)
先輩たちの気遣いに感謝しつつ、あの数の凄さに、思い出すだけでびっくりだ。
「あれ、リョーマくんもたくさんチョコ貰ったんじゃないの?」
「全部断った」
「何で?」
「一人から貰えればいいの」
「そうだったんだ」
(アホ!)
ちょっとしたホワイトデーのお話。
fin.