青学編
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「海堂先輩」
放課後、部活へ向かう海堂は昇降口で七星に声をかけられ少なからず驚いた。
「あの、朝のヨーグルトありがとうございました! お昼にちょっと頂いたんですが、とても美味しかったです」
嬉しそうに頭を下げ、自分に笑顔を向ける七星に戸惑う海堂だが、
「いや、お袋がヨーグルト作りにハマってて持ってけって」
そんなことはおくびにも出さず、はた目にはいつもの、強面の海堂で通していた。
「あ、やっぱり自家製なんですね」
「ああ、気に入ったんなら、また持って来てやる」
「え」
「じゃあな」
そんな悪いです、と言う前に海堂は、さっとテニスバッグを背負い直すとコートに向かい足早に去って行ってしまった。
「……ちっ」
校舎から離れると海堂は歩幅を緩め、もう少し気の利いた言葉でもかければよかったかと思いはしたが
「柄じゃねえ、な」
と、自分を納得させるように頭を振った。
「何が柄じゃねえって?」
「ふん、てめえにゃ関係ねえ」
後ろから肩に肘を掛けてきた桃城に、思い切りガンを飛ばして肘もついでに振り切った。
「おわ! マムシ! やりやがったな!」
「あーあ、桃と海堂またやってるよ」
「いつもの事だよ」
不二と河村が部室になだれ込む二人を見て笑う。
「トロいぜマムシ! 先に行ってるぜ!」
あっという間に着替えた桃城は、ラケットを掴みコートへ駆け出した。
「桃ってば今日はやけに速いね、じゃ僕もお先に」
「ッス」
不二も静かにラケットを持つと部室を出た。
最後に海堂がバッグからタオルを出しかけた時に携帯が震えた。
差出人を見ないままメールを開けた瞬間、頬が熱くなった。
『猫がお好きだと聞いたので』
慌てて電源を落とし、バッグの奥へと押し込んだ。
「……落ち着け、誰も見ちゃいねえ」
とは言え、上からバッグを押さえキョロキョロ部室を見回す自分に気づき、苦笑いが浮かぶ。
後日、七星から送られた写メはしっかりと待ち受けになっていた。
Fin.