青学編
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『エプロン革命』
「あれ、何かいい匂いする……」
菊丸はそう言うと、鼻をひくつかせながらぐるりと辺りを見回した。
現在3年6組男子は、隣の5組男子と校庭で体育の授業中である。
「どうしたの、英二」
自分の番を終えた不二が列に戻ると、キョロキョロと落ち着かない菊丸に声をかけた。
「うん、いい匂いがするんだよね」
時刻は4時間目も終わり間近。お腹もすくというものだ。
「あれかな……?」
不二が指差したのは調理実習室。どうやら授業の最中らしい。エプロンに三角巾姿の生徒が窓ガラス越しに見え隠れする。
「そうか~いいにゃ~」
羨ましいと言うか、菊丸の場合はただ単に食べたいだけなんだろうなと不二は思い、こっそり笑った。
「そら、英二の番だよ」
「よっしゃ!」
不二に背中を叩かれると、菊丸はテニス部で鍛えた見事なアクロバティックで、走り高跳びのバーを軽々と飛び越えた。
「ふふ、さすが英二」
菊丸の勇姿を見届けた不二は、その時ほんのわずかに七星の姿が自分の視界に入ったのを見逃さなかった。