青学編
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「それなら、俺とも星の話をしないか?」
「星…ですか?」
あたしは乾さんを見上げた。柳さんの話は面白かった。
乾先輩は柳さんと幼馴染みで、同じデータマンだ。
データマンの語る星の話は、人を引き込むのかもしれない。そんなことを考えたら、話を聞きたくなった。
「はい、ぜひ」
「じゃ、向こうの木陰へ行こうか? 丁度昼休みなんだ」
先輩はお弁当の入った袋を持ち上げると、そのまま涼しげな木の下を指差した。
そう言えば、いつの間にかボールの音もやんでいる。
「あ、でもあたしはお昼がありませんから、急いでコンビニに行って来ますね」
「構わないよ。英二達に取られたりで、いつも余分に作って貰ってあるから、七星ちゃん一人分くらい充分あるよ」
あわててコンビニに行こうとしたあたしの腕を、先輩は掴んだ。
「それじゃ、あの頂きます」
あたしは乾先輩と一緒に木陰に座った。緑陰を吹き渡る風は、やっぱり涼しさを運んでくれる。
「地球上から肉眼で見える星の数は6等星まででおよそ5,600個だが、これはもちろん宇宙にある星すべてではない」