青学編
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「お陰でイベントがずれるから、大変みたいだ」
「あ……そうですよね、桜祭りってあちこちでありますから……」
あたしも何年か前に、駅前でやった桜祭りが予定より時期がずれて、お祭り当日にはすっかり花が散ってしまい葉桜祭りになってしまったことを思い出した。
「さて、行こうか七星ちゃん。ぼちぼち騒がしい連中が通る時間だ」
「え……」
乾先輩の言葉に桜から視線を戻した時、
「騒がしいって誰のことかな?」
明るい声が現われた。
「不二先輩!」
「おっはよ~不二、乾…あっ七星ちゃんだ!おっはよ~ん」
勢いよく菊丸先輩も寄って来た。
「遠目にも目立ってたよ、乾と七星ちゃん。何の話をしていたのかな?」
いつもの穏やかな笑顔で不二先輩があたしの隣りに並んだ。
「あ、桜の開花予想の話です。今年は早いらしくて春休みと一緒に咲いてしまうみたいですよ」
あたしはあえて卒業式とは言わなかった。
言ってしまうと、もう会えなくなってしまうような、そんな不安さが湧いてしまうから。
「それなら春休みは花見をしようよ!」
菊丸先輩が満面の笑顔で言った。
「ふふ、いいね。お弁当持って少し遠出をするのもいいかもね」
不二先輩もにこやかに応答する。