一筆箋
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『部活』
新入生を迎えて新学期がスタートすると、部活見学が始まる。一年生は興味のある部を見学し、それから仮入部期間をとる。その間はいくつ入部してもかまわない。
「見学の子がたくさんいるねー」
菊丸がそわそわしながらコートに出て来た。
「何だか緊張しちゃうよ」
身を屈めるようにして、河村も菊丸の後からこそこそと続く。
「大丈夫だってタカさん。ほらこれ」
不二がラケットを河村に手渡したとたん
「うおおーっ! 燃えるぜーっ」
と、雄叫びをあげて豹変したものだから、幾人かの新入生は退いてしまった。
「…入部希望者が減るな」
いささかガッカリしたように大石がつぶやく。
「ふふ、本当にやる気があるなら残るものでしょ? それにまだ仮入部と言っても、何もしていないしね」
不二が穏やかに微笑んだ。
「生意気そうな一年がいやがる…」
「え?」
海堂のつぶやきに、桃城も一年生の列に視線を走らせた。
「どいつだって?」
「あいつだ、小さい…ちっ、こっち見やがった」
海堂があごでしゃくった方向から、視線に気づいたのか一人の少年が眼光鋭く見返して来た。
海堂と桃城は、ニヤリ…とその少年が笑ったような気がした。
fin.