箱庭~話の花束~Episode1〜
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『お笑いクールビズ』
この夏の暑さを、果たしてお笑いだけで乗り切れるか?
それが四天宝寺テニス部の今年の夏の目標だった。
「んなわけないやろ。何ほざくねん、全国や全国」
部長の白石が、金色と一氏の掲げた夏の目標をあっさりと蹴り飛ばした。
「あら、蔵リン。笑いは心頭滅却よ~高等生物だけの技なんだから」
どこまで本気なんだか、ため息をひとつつくと白石はコートへ向かった。
「たこ焼きこそクールビズや!」
今度は遠山がスマッシュと同時に叫ぶ。
「ぜんざいやって!」
財前の左腕がうなる。
「夏こそおでんやっちゅー話や!」
スピードスターが打ち返す。
「馬刺ばい」
静かに叩きつける千歳。
「石田は何だ……」
「うな重……」
白石はもう何だかわからない。
部員の叫びをただただ聞いていた。
これならお笑いのほうが……?
いや、これがお笑いか?
このメンバーで全国へ。
向かう先は果たしてどこへ。
白石の明日はどっちだ。
fin.