青学編
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ただ、なぜかあたしのジャムには予約がひとつだけ入っている。そして予約のための瓶も受け取っている。
「不二先輩って、確か甘い物は食べないんじゃ…」
でも、あまり詳しくはわからない。あくまで噂だから。
あの日、売り場で瓶を選んでいたら不二先輩も買い物に来ていて、バッタリ会ってしまったのだ。
『姉さん気に入りのキャンディーポットをうっかり割っちゃってね、代用品を探しに来たんだ』
そう不二先輩は言っていた。
『へぇ…七星ちゃんが柚子ジャムを?』
あたしがそう言うと少し考えるように先輩は指先を口元へ持って行ったっけ…。
『じゃあさ、僕が今ここで君に空き瓶を渡したら、それに柚子ジャムを分けて貰えるかな?』
不二先輩はにこやかに微笑んだ。
…で、あたしは今不二家(け)の居間にいたりする。
「いらっしゃい。周助の姉の由美子です。どうぞゆっくりしてらしてね」
不二先輩のお姉さんって綺麗な人だな…なんて見とれてしまったけど、目の前のテーブルに、パイや紅茶が出され、あたしは焦ってソファから立ち上がった。
「いえ、ジャムを渡しに来ただけですから、すぐにおいとまします」