青学編
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「不思議でしょ? 」
あたしの驚いた顔に不二先輩が楽しげに笑う。
「きっかけは1本の間違い電話なんだ。1955年に子供達の疑問に答えるサンタホットラインを開設した時に、広告に載せてしまった番号がなぜか当時の司令長官のホットラインだったんだって」
「えっ、そんな大変な番号と間違えたんですか!? 」
「ほんとだよね」
図書室のドアを開けながら不二先輩がまた楽しそうに笑う。
「子供に『サンタは今どこを飛んでいますか』と質問された長官が機転を利かせて『レーダーで調べたところ、サンタが北極から南へ向かった形跡がある』と答えて以来なんだって」
「へぇ…素敵ですね。日本のお役所なんかだったら絶対にそんなこと言ってくれなさそう」
あたしは、時々お母さんが区役所の職員の態度がどうのって文句を言っている姿を思い出した。
「だよね。外国は例え大統領でもシャレたことしてくれるよ」
「でもレーダーでって、サンタクロースはレーダーに写るんですか? 」
あたしはふと疑問に思い不二先輩の顔を見た。航空機なら機械の塊なんだし、レーダーに感知されるように搭載されてるだろうけど、トナカイはガソリンや燃料じゃ飛ばない…よね?