青学編
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「そのノーラッドはね、毎年クリスマスにサンタクロースを追跡するんだよ」
「ええっ! あっ…」
図書室から借りて来た天文関係の本を返すために、机の上から手に取りかけた時…先輩の話に驚いて落としてしまった。
「大丈夫? 」
笑って不二先輩は本を拾ってくれた。
「あ、すみません大丈夫です」
あわてて不二先輩が拾ってくれた本へと手を伸ばす。
「本は僕が持つよ、重いからね。七星ちゃんは自分のバッグを持って。一緒に帰ろう」
「あ、はい。ありがとうございます、不二先輩」
にこやかな不二先輩の笑顔につられる。それにサンタクロースの追跡も気になる。
「あの、先輩」
教室から廊下に出たところで先輩に視線を向けた。
「ん? サンタクロースの追跡かな? 」
「はい。凄く気になるんですけど…」
先輩と並んで階段を上がる。図書室は4階だ。
あたしの足を気遣って不二先輩はゆっくりと一段ずつ登ってくれる。
「ノーラッドはね、北米航空宇宙防衛司令部のことで、アメリカとカナダが合同で設立した24時間体制で宇宙の衛星の状況やミサイルの監視をしたりする、統合防衛組織だよ」
「え…」
そんな軍事的なとこがサンタクロースを…?