いつもの青学ヒロインの他に、他校関連のヒロイン全てをまとめて『他校ヒロイン』として登場します。
その他・青学他校混合編〜Episode1〜
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「Aー、丸井くんズルいC~!」
芥川もいつもの眠気はどこへやら、丸井を追いすがりテントへなだれ込んだ。
それにならい、菊丸、切原、向日、桃城、と次々テントに飛び込み、目の前の食事にかぶりつく。「新年早々たるんどる!」と真田が渇を入れるが、この時ばかりはひるまない。
それを横目に跡部、幸村、手塚たちは海辺のテニスを見続ける。
「どう出るかな。何か決め手がないとラリーにしかならないよね」
「決着はもうすぐつく。まあ、見てろ」
「え」
ゲームの行く末がわかるのか、跡部は自信ありげにコートの先に視線を向けた。
(なんだろう、誰か来るのかな)
幸村が跡部の表情に目をやり、その眼差しが穏やかに満たされたと思った時、
「よう、遅いじゃねえか。待ってたぜ」
跡部はその人物にゆっくりと、それでいて急くように近づいた。
「ごめんなさい、こんな本格的な大振り袖なんてちゃんと着たことないから」
綺麗に髪を結い上げ、可憐に振り袖を着付けて現れた七星に、一瞬すべての時の流れが止まったかのように辺りが静かになった。
そう、つい今しがたまでラケットの間を行き来していたボールさえも、コートの上で動きを止めた。
「そら、言っただろ? 決着はついた。引き分けだな」
海辺のテニスまで七星をエスコートして来た跡部が、幸村に言った。
不二と柳。
思いも寄らぬ七星の登場で、二人同時に開眼していたのだ。いや、幸村や手塚もだが。
「ほな、海辺のテニスの優勝は七星ちゃんやない? 開眼させたんやし」
「そうだね。跡部、賞品は七星ちゃんにあげて」
楽しげに言う忍足の言葉に、不二と柳も笑顔で同意した。
「それにしても、とても似合っていて綺麗だよ」
「本当、綺麗だよ。七星ちゃん」
幸村と不二から口々に言われ、頬を染め思わずうつむく。
「跡部さんの迎えがいきなり来て、振り袖一式持ったヘアメイクとスタイリストの人に、あっという間に変身させられました」
若干疲れたように言いはしたが、どことなく嬉しそうだ。
「やっぱり女の子だね」
テントに呼ばれ、様々なメンバーから食べ物を分けられる七星を不二が優しげに見つめる。
「跡部の拉致ぶりも、いつもは腹が立つけど今回は感謝かな」
幸村もまぶしげな眼差しで微笑む。
「さて、俺たちも食べに行こうか」
「そうだね、あの勢いだと残りわずかだろうけど」
二人もテントに入り、改めて七星に声をかけた。
「七星ちゃん、あけましておめでとう。今年もよろしくね」
「あっ、いけね、俺たちも言ってなかった! おめでとう!」
次々と新年の挨拶が行き交う、穏やかな新春の昼下がり。
fin.