いつもの青学ヒロインの他に、他校関連のヒロイン全てをまとめて『他校ヒロイン』として登場します。
その他・青学他校混合編〜Episode1〜
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『ヒロイン入門』
最近の私は、夢小説にハマっている。
好きなキャラに自分の名前を呼ばれるなんて、例え文字の上の世界だとしても思わず顔がニヤけてしまう。
そんなわけで、学校の休み時間でも読みたい衝動に駆られてしまうけれど、さすがに教室でニヤけるのは避けたい。
グッとこらえて、とりあえず昼休みに図書室にダッシュしてこっそり携帯の電源を入れる日々だ。
「ふう……」
今読み終わった夢小説の余韻に浸りながら、いつものごとく締まりのない顔をしていると
「小川、ちょっといいか?」
自分の席の真後ろに柳蓮二が立っていた。
「あ、や、柳くん。何か用?」
あわてて携帯を裏返して伏せ、とっさに平静さを装う。が、自分でもわかるこの動揺さ加減は、データマンや参謀と呼ばれる目の前の男には見透かされているだろうなと思うと、先ほどまでの高揚感は消え、気分はどんよりと急降下した。
「ああ、いつものサポートを頼みたいと思って来たんだ」
「サポートって、また他校と練習試合があるの?」
「そうだ。レギュラーだけだが、週末に氷帝と青学だ。頼めるか?」
「え、3校も?」
どうしよう、と悩む。
私と柳蓮二は生徒会繋がりで、クラスは違うものの割と話すほうかもしれない。そんな理由でテニス部の練習試合で、人手が足りない時にはちょこちょこと手伝いを頼まれている。