いつもの青学ヒロインの他に、他校関連のヒロイン全てをまとめて『他校ヒロイン』として登場します。
その他・青学他校混合編〜Episode1〜
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『3ON3』
「ジロー、起きてや。寝とる場合やあらへんで?」
氷帝学園3年の忍足侑士が、隣りの席でいつものように机に突っ伏して眠っていた芥川慈郎を、こっそりとひじでつつき、声をかけた。
「……ん~……? ご飯なら起きるC~……」
だが、芥川は寝ぼけまなこでわずかに薄目を開けたものの、食事の気配がないとわかると再び瞼を閉じた。
「アカンって、ジロー。起きてや。合宿中のミーティングで今……」
「たるんどる!」
焦る忍足の注意も届かぬ前に、雷が芥川に直撃した。
「起きろ、芥川。お前はグラウンド30周だ」
「……えっ……ぐへ~っ!」
樺地なら肩に担いでいくところだが、真田は芥川の襟首をひっつかむと、有無をも言わせず椅子から引きずり出した。
「え~? 忍足~?」
手足をバタつかせながら、自分に何が起きたのかもわからぬまま、芥川は立海の副部長真田弦一郎、青学の部長手塚国光と共にドアの向こうへと消えた。
「あ~、気の毒な取り合わせやんな。けどまあ、たまにスパルタもええやろ。頑張れやジロー」
芥川達が立ち去ったドアを見つめながら、忍足は小さく笑った。
「たまにはジローにもいいことじゃね?」
忍足の右隣りに座っている宍戸も忍足同様、愉快そうにその目で笑った。
「宍戸さん、笑ってる場合じゃないですよ」
今度は、宍戸の後ろにいる鳳が宍戸に囁いた。