いつもの青学ヒロインの他に、他校関連のヒロイン全てをまとめて『他校ヒロイン』として登場します。
その他・青学他校混合編〜Episode1〜
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吐き捨てるように、男達は言った。
「…言うことはそれだけか?」
「あ…?」
跡部の静かな声に、ただ地面を睨んでいた男達は顔を上げた。
「俺は、てめぇの言うテニス部員がどんな奴かは知らねぇ。だが、少なくともここにいるメンバーは誰一人として、生半可な気持ちでテニスはしてねぇ」
跡部の言葉にその場にいた部長達、幸村と手塚の瞳も輝いた。
「ファッションとしてのテニスしかしてねぇ奴もいるだろう。だが、全国を目指し、その頂上へ立つために俺達は日々、己自身と戦っている。てめぇらが知ってるテニス野郎と一緒にするんじゃねぇ!」
それだけ言うと跡部はその場から立ち去った。
「いいセリフをみんな取られたね。跡部も見掛けの派手さとは裏腹に努力家だから、言い切れる強さがある」
「ふふ、俺様で自信家で、鼻持ちならないとこだけど、それだけの練習積んでるからね」
褒めているんだかけなしているんだか、幸村と不二が談笑しながら手塚達のいる場所へ降りて来た。
「そう言うわけだから、もう闇討ちなんてことはしない方がいいね。このメンバーも、次は手加減しないから」
にこやかに幸村が、未だにくすぶりを残す男達に告げた。
「…チッ!」
リーダー格の男は苦々しげに舌打ちをしたが、敵わないのはもう承知だ。
ただ、惨めさと悔しさが込み上げる。
「畜生ーっ!」
雄叫びをあげると最後のあがきか、その男は一番手近にいた幸村に襲いかかった。
「精市!」
真田が地面をひと蹴りして竹刀を振り下ろす直前、
「うわっ」
男の身体は宙を舞い、再び地面に平伏した。
「体落とし一本、かな?」
パチパチと不二が楽しげに拍手を送った。
「先週、体育で柔道やったんだけど、ずっと誰かを投げ飛ばしてみたくてうずうずしてたんだ。授業じゃ本気出せないしね」
技が決まり、実に嬉しそうに幸村が笑った。