青学編
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上履きに履き替え教室へ向かう生徒達の流れに混ざりはしたが、乾の姿は頭ひとつ分目立つ。
「さっきの件て何? 七星ちゃん、乾と何か約束したの? 」
好奇心ありありの大きな目を輝かせると、なぜか七星の手を握りじっと見つめて来る。
「こーら英二。入口で何やってるの。邪魔になってるよ」
菊丸の後ろから明るい声が届く。
「不二」
「不二先輩…あ、おはようございます。菊丸先輩もおはようございます」
あわてて七星が二人に頭を下げる。
「…なるほど、同好会か。確かに3年生ばかりだったね」
夏の合宿で数日間一緒だった同好会のメンバーを、不二は思い出していた。
「それなら、今の活動場所は君の教室なのかな? 七星ちゃん」
「はい、以前は視聴覚室でしていたんですけれど…」
部室のない部、及び同好会は担当教諭の担任している教室、もしくは部長及び会長の教室となっている。
「じゃ、同好会の部活のある日は君の教室へお邪魔していいかな? 」
にこやかに不二が微笑む。
「はい、構いませんが…? 」
どうせ一人だし、何をするわけでもないし、と七星は思った。