いつもの青学ヒロインの他に、他校関連のヒロイン全てをまとめて『他校ヒロイン』として登場します。
その他・青学他校混合編〜Episode1〜
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そういや跡部は、どないにして起きるん? 」
忍足がまだ発言していない跡部に気づき、何気なく聞いてみた。
「俺様ならクラシックだ」
「…さよか…」
聞くまでもなかったな、と思った。
(跡部やったら輪舞曲やの、タンホイザーやの流すんやろな…けど、朝っぱらから破滅してどないするんやろ…)
一人、美技に酔いしれつつ自室のベッドで目覚める跡部の姿を想像する忍足。
「…忍足お前、よからぬことを考えてねぇか? 」
隣からジワジワと感じる忍足の妙な気配に、うさん臭げな目つきで返す跡部。
「そらまぁ、ひと口にクラシック言うたかて、古今東西名曲があふれてるし…どないな曲で目覚めるんやろかって、興味持っただけや」
差し障りのない返答をしてその場をやり過ごす忍足。
「別にいいだろ、何だって。そら、ジローが来るまで全員バスに乗せちまうぜ」
それだけ言うと跡部は、集合場所へと足を向け、その場からさっさと立ち去った。
「ふふ、ちょっと残念。どんな曲か知りたかったな」
不二の目も少しだけ笑う。
そして、ようやくジローが樺地に背負われて姿を現した頃、忍足は気づいた。
(そや、明日の朝になれば跡部が何の曲で起きるかわかるやん。跡部とは同じ部屋やし…)
明日は絶対跡部より先に目を覚ます。
動き始めたバスの中で、忍足はどうでもいいことを力強く決意したのであった。
fin.