青学編
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「どうだい乾。部を引退したお前の目から見た新生青学テニス部は」
挨拶しそびれたまま、何となく竜崎と乾の間に並んだまま七星は正門へと向かっていた。3人共行き先が同じだからいいか、と思いはしたが、話がことテニス部内に及んでは聞いてはまずいような気がして、二人から離れて歩こうとしたが、竜崎と乾はお構いなしに会話を続けた。
「そうですね…レギュラーはほぼ俺達3年が占めてましたから、抜けた穴は大きいでしょう。ですが海堂、桃城の2年を軸に越前を筆頭とした1年を強化していけば、校内ランキング選は毎月しのぎを削るものになるでしょうね」
「あたしもそう思うよ。お前達の後に見ると、今のメンバーじゃかなり頼りないからね。特にダブルスが困りものだ。これと言うやつがいないと来ている」
竜崎は大きくため息をついた。
七星は青学のダブルス1、黄金ペアと言われた大石と菊丸を思い出した。そして不二や河村、海堂や乾といったダブルスを組んだ者達も脳裏に浮かべた。
暑い夏だった…。降るような蝉時雨、真っ青な空にくっきりと立ち上がる入道雲。たったひと夏の記憶が色鮮やかに残る。
「しかし、手塚の後任が荒井とは意外路線だったよ。あたしゃてっきり桃城か海堂で来ると思ってたからね」