いつもの青学ヒロインの他に、他校関連のヒロイン全てをまとめて『他校ヒロイン』として登場します。
その他・青学他校混合編〜Episode1〜
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「ハハ、くっ…」
愉快そうに跡部が笑う。
「………」
憮然とした表情で笑う跡部をリョーマが横目で睨む。
「…跡部さんこそ、さっさとしたらどうすか? 誕生祝い」
「そうだな、お前で無駄な時間を使っちまった」
(いちいちムカつく…)
スタスタと自分の横を通り過ぎる跡部を見て、面白くないと思ったが淡いピンクのバラの行方が気になる。
跡部が向かった先は昔ながらの墓石が並ぶ中、明るい色調で作られた洋風な墓石だった。
(これは…)
たまに墓掃除を手伝わされるリョーマにも、誰のお墓なんだろうとずっと気になる存在の墓石だった。
横文字のアルファベットで刻まれた名前は外国の女性名だ。
その墓の前で跡部はピンクのバラの花束を静かに置くと額ずくように頭(こうべ)を垂れた。祈りを捧げるように。
リョーマはその静寂な空間を邪魔してはいけない…と呼吸さえもはばかるように身動(みじろ)ぎもせず、ただ跡部の背中を見つめていた。
どれくらいそうしていたろうか。ゆっくりと跡部が立ち上がると、また来た時と同じようにリョーマの横を通り過ぎる。
「跡部さん、よかったら家で茶でもどうっすか?」
「あ?」