いつもの青学ヒロインの他に、他校関連のヒロイン全てをまとめて『他校ヒロイン』として登場します。
その他・青学他校混合編〜Episode1〜
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『名前の好感度』
「…ぷっ…」
(…ん…?)
青学の乾は、自分の部屋の机に向かい新たに仕入れたデータをノートに書き込んでいたが、ふと何かに気づいたようにそのページから顔を上げた。確かに今、部屋に遊びに来ている立海に通う幼なじみ、柳蓮二がかすかに笑った声を聞いたのだ。
「…今笑ったか、蓮二」
乾は座っている椅子を反転させると、ベッドに腰をかけ、何やら手紙らしき物に目を走らせていた柳に声をかけた。
「ああ、かなり愉快だ」
言いながら柳は、読んでいた便箋を元通りたたむと封筒にしまった。乾の逆光眼鏡が素早く柳の手元を観察する。可愛らしいイラストのついた、ピンク色の封筒に揃いの便箋だ。柳が使うとはとても思えない。おそらくは『恋文』だろう。
「…ラブレターを笑われては、出した相手はショックだろうな」
柳のバッグに戻されるピンクの封筒を最後まで見届けて乾は言ったが、言葉とは裏腹に表情は好奇心にあふれていた。
「内容ではない。名前だ。名前がおかしかったのだ」
「名前が? 」
思い出したのか、柳の口元がまた少し上がった。
しかし、笑えるほどの名前とは…。
「興味が湧くな。どんな名だ? 」