いつもの青学ヒロインの他に、他校関連のヒロイン全てをまとめて『他校ヒロイン』として登場します。
その他・青学他校混合編〜Episode1〜
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…でも、比嘉や四天宝寺だと距離的に組むのは無理ですし、そうなると室町くん以外はあまりよくわかりませんね」
「…まぁ、地味やね」
山吹の地味'sより地味かも…と忍足は思ったが、口には出さなかった。
「…確かに地味だな」
乾もつぶやく。
「そうだな」
手塚も。
「そうなると、私も地味に見えてしまうんですか?」
地味地味言われ、心配になる柳生。
「いや、柳生は変装出来るんやから誰やってなれるやん」
「しかし、誰にでもなったら、眼鏡の意味がなくなるぞ、忍足」
「あ…そやった」
乾に言われ自分の額を軽く叩くと、忍足は自嘲気味に失笑した。
「取りあえずはカラオケからか?」
手塚に聞かれると、柳生の脳裏に先ほどの文庫本がチラついた。
「あ…手塚くん、さっき読んでいた本は…」
「え…、ああ『ユダの窓』という古典的ミステリーだ。読むか?」
カラオケとは何の関係もない話の振りに、手塚は少しだけ戸惑ったがすぐにバッグから本を取り出し、柳生に手渡した。
「…手塚くんもミステリーを…? いや、しかしまだ読みかけでは?」
興味深けに本を手に取り、パラパラとページをめくったがすぐに手塚に本を返した。
「柳生が読んでいないなら構わない。俺はもう解説を読んでいただけだからな」
柳生が差し出した本を、軽く押し返して手塚は言った。
「面白かったぞ」
「そうですか、では…」
少し手塚と距離が縮まった、と柳生は思った。
眼鏡の似合う男達。
眼鏡にこだわる男達。
眼鏡がないと困る男達。
だから眼鏡's。
しばらくは+1で。
fin.