いつもの青学ヒロインの他に、他校関連のヒロイン全てをまとめて『他校ヒロイン』として登場します。
その他・青学他校混合編〜Episode1〜
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忍足の声は巷でエロボイスだのセクシーボイスだのと言われる、かなりな低音だ。
『紳士』と呼ばれる自分には不向きな声かもしれない。
続いて自分の正面に座り、先ほどと変わらず文庫本に目を落とす手塚を見る。
(…何を読んでいるのでしょう…)
ミステリー好きな柳生には、書店のカバーがかけられタイトルのわからない文庫本に興味が湧くが、手塚とそれほど親しい間柄でもないので気にはなるが聞けずにいる。読んでいる途中に邪魔をするのも何だか気が引ける…と言うのもある。
この手塚の声も低い。忍足のエロさと比べ、知的な低音を感じる。
そして、自分の横でコップからひと口水を含んだ乾を横目で見た。
手塚と似たラインの声質レベルだ。柔らかい低音である。
三人の声を思い描きながら自分の声を振り返ってみる。
ダブルスパートナーの仁王とハモる。低くはない。参謀の柳もそうだ。
(…立海は、低音がいない…? )
いやいや、今回は自分の声質で部の連中は関係ない。
柳生は眼鏡のフレームを中指で軽く押し上げ考えた。
「お待たせしました。醤油ラーメンのお客様は…」
先に二つのラーメン丼をお盆に乗せた従業員がやって来ると、手塚は文庫本を閉じ片手を上げた。