その他・青学他校混合編〜Episode1〜
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この章の夢小説設定いつもの青学ヒロインの他に、他校関連のヒロイン全てをまとめて『他校ヒロイン』として登場します。
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「向日のことか」
「ああ、なぜそう見つめる? 」
いきなりやって来た上、かなり不躾な質問だが、手塚は別に気にする風でもなく淡々と答えた。
「…名前が気になっただけだ」
「名前? 向日の? 」
乾も柳に並び、手塚の言葉を聞きやや首をひねる。
「実にいい。爽やかだ」
「……」
「……」
一人表情の崩れない真面目な顔で、手塚が二、三度首を縦に振った。
「…そうなのか」
「ああ、山はいい」
(…手塚?)
(山だと…?)
掴めない。手塚が見えない。遠くへ行ってしまった。
(大体、向日がなぜ山…)
「あ…」
乾と柳が、同時に向き合った。
「岳人か」
「そうか、下の名前か…なるほど」
ようやく二人も合点が行った。
『岳人(がくじん)』という山岳愛好家向けの本がある。手塚にすれば、岳人の名前は清々しい青空を連想させるのだろう。
「そう言うことか」
わかれば何ということもない話だが…。
向日の姿に、果たして手塚は何の山々を重ねて見るのだろうか…。
fin.