いつもの青学ヒロインの他に、立海ヒロインと立海関連のヒロインが『立海ヒロイン』として登場します。
立海編
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「それって……」
「そう、テニスしよう! 好きなだけ、思いきり! 学校では無理でもストテニとかあるから、強い人を探そう!」
戸惑っていたその人の顔が見る間にほころんだ。
この人のために頑張ってみよう。そう思った。
スポーツや運動なんて、面倒なだけだったけれど、自分で動かせる身体があるんだし、一心不乱とか、一生懸命とか、そんな言葉に合うような青春を送ってみるのもいいよね。
海原祭に現れた謎の美人は、なぜかテニスの女神と呼ばれ、来年の海原祭にも来て貰おうと、テニス部の練習に余念がないそうだ。
切原くんはリベンジするんだと張り切っているらしい。
そういう話はいつも見ているあの人から聞いている。
テニス部の話を私にしてくれる時は、とても嬉しそうだ。
私はと言えば、基礎体力をつけようと無謀にも早起きをしてジョギングをしてみた。
ところが、朝走ると一時間目から眠くてたまらなくなる、ということが判明し、あえなく一日で挫折した。毎日走っている人は偉いな、尊敬する。
めでたく女子テニス部に入った私は……下手さ加減が目に余る。
憑かれていないと、力任せな場外ホームランが持ち技になるようだ。
そして、昔の立海を調べてみた。
さすがに戦時中の卒業アルバムはなかったけれど、古い写真があった。
セピア色の写真の中で、その人は仲間と一緒に笑っていた。
ぼやけた視界の向こうで庭球の仲間と、幸せに満ちあふれていた。
fin.