いつもの青学ヒロインの他に、立海ヒロインと立海関連のヒロインが『立海ヒロイン』として登場します。
立海編
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「……」
「……」
いや、時間が止まったかのように見つめ合ってしまったけれど、実際はわずかな……
「君、僕が見えるの!?」
遮られた。
「あ、はあ、そりゃ普通に……」
見えますが、何か?
「本当!?」
嬉々として迫って来る、どなたかのご父兄、もしくはご近所さん。
(あら、意外に美形さん)
間近で顔を拝めば、ちょっと見惚れそう。
で、手を取らんばかりの勢いで微笑むその人は、この後私を奈落の底へと叩き落としてくれた。
「僕、テニスをしたいから君の身体借りてもいいかな?」
「……は?」
「ちょっとだけだから、いいでしょ?」
「え……? 嘘っ! ちょっ……! うひょはっ!?」
その人が私の肩に手を触れたと思ったら、生暖かい電流が走ったような感覚に見舞われ、全身がぼうっとした。
「さ、テニスしよ」
「え!? わお!?」
(ちょっ、待て私の身体! 勝手に歩くな!)
いつの間にか目の前からその人の姿が消えたと思ったら、声が頭に響いて手足が自動で動き、
「いらっしゃーい。対戦相手で希望の人はいますか?」
デモンストレーションの受付に来ちゃいました。しかも、
「あ、部長っスか? 残念、部長は今休憩に入っちゃったんスよ」
部員名簿一覧で指差した先は、なんと『幸村精市』。
(ぎゃー! ど素人がいきなり神の子とやれと?)
心臓バクバクっす!
「今出来るレギュラーメンバーだと……柳生先輩と仁王先輩っスね」
確認するようにコートを振り返ると切原くんが、どうしますか、という顔をした。
「え、俺っスか?」
(え!? ちょい待て私の指!)
名簿から離れた指はゆっくりと受付の切原くんを指差した。