いつもの青学ヒロインの他に、立海ヒロインと立海関連のヒロインが『立海ヒロイン』として登場します。
立海編
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『憑かれています』
私は立海大附属中学に通う2年生女子。所属は帰宅部。毎日平々凡々と過ごして一年が過ぎ、今日は二回目の海原祭の日だ。
「どこから回ろうかな……」
私は一人で学園祭のプログラムをめくると、各部の出し物や模擬店の情報に目を通す。
いえ、いかに平凡に過ごして来たにせよ、友達と呼べる間柄の級友たちはいますよ?
ただ、タイミングが悪かっただけ。
『ふふ~、彼氏の学校の文化祭に行くんだ~』
『あ、実はあたしも~』
『ウチは他校の学祭巡り~』
こんな感じで友達と一緒に自校の学祭巡りはあえなく撃沈し、一人で海原祭を見て歩くことになったわけです。
「キャー」
「カッコいいー」
「丸井くーん」
「幸村センパーイ」
まずは腹ごしらえから、と校庭の模擬店へと足を向けると、テニスコート方面で女生徒たちの声が華やかに立ち上がるのが聞こえた。
うちのテニス部は全国最強だもんな、と思い丸めて持っていたプログラムを改めて広げてみる。
「え……と、テニス部、テニス部……『交流デモンストレーション、指名部員と1ゲームはいかが? 参加賞あり、部員に勝った人には何と豪華賞品が!』か……。なるほどね~て、立海の男子テニス部員に普通の参加者が勝てるわけないじゃん」
アホらし、とプログラムを丸め直したけど、どんなものかは見ておきたいかも……とちょっとだけ好奇心が湧いた。
でも、来てみればテニスコートのフェンスの周りには女の子がいっぱい。
そして入り口の受付では、ラケットバッグを背負った他校のテニス部員とおぼしき男子生徒がずらっと並ぶ。
全国に名だたる立海大附属中学テニス部。そこの部員と例え1ゲームでも手合わせしたい、神奈川近隣のテニス部員ならば誰でもそう思うんだろうな、と興奮気味に並ぶ男の子たちを見てそう感じた。
豪華賞品が何かは気になるところだけれど、
「あのメンバーに勝てるわけないよね」
みんなレギュラーメンバー指名してるみたいだし、玉砕覚悟か、記念かな。