いつもの青学ヒロインの他に、立海ヒロインと立海関連のヒロインが『立海ヒロイン』として登場します。
立海編
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「内容は、立海の校内にいる自分以外、いつの間にか人っ子一人いなくなっている」
また全員、小さく首を縦に振った。
「不安になり、他の部員はいないのかと部室に来てロッカーを次々と開ける」
部室の中は、夢と同じように黄昏色に染まりつつあった。ただ違うことは、明かりがついていることと、仲間がいることだ。
「そして、自分以外のロッカーに記名を見つけて、それを確かめようとしたら、足音がして黒い影が部室に入り……」
「捕まってThe Endだ」
ジャッカルがため息をついた。
「え、かわして逃げたっすよ?」
切原があわてたようにつけ足した。
「え?」
ジャッカルが驚いたように、うなだれた顔を上げて切原を見た。
「ふむ。先ほどのロッカーの記名以降の展開が、個人で微妙に違うようだな」
柳はホワイトボードへ近づくと、マーカーを手に取りキャップをはずした。
「まず、最初の分岐点だが……」
ボードにロッカーの記名と書き、確認に○と×をつけ、○に仁王と真田と書いた。そして進行を示す矢印を加えた。×には名前の記入はせず、矢印を二つの方向へ分け、下方へ向けた矢印にジャッカルと書き、後ろに×をつけた。
「次に部室から走り出て、高等部へ向かうんだが……」
「え、俺は学校から外へ出ようとして影と闘ったすよ?」
切原が戸惑ったように言い出した。
「すげ、勇気あるな赤也」
丸井が感心する。
「へへ、あっさり負けちまいましたけどね」
照れたように切原は頭をかいた。
それを聞いた柳はジャッカルの下に赤也と書き、後ろに×をつけた。
「さて、高等部へ向かって渡り廊下を駆け抜けると……」
「待って下さい。私は渡り廊下の床がマンホールのように抜けて、そこからまっさかさまに落ちました」
「ひえ……柳生先輩、それも恐いっす」
頭に、いつも見慣れている渡り廊下の風景を思い浮かべて切原は目を丸くした。
柳はボードに、記名確認の×の先にあった矢印に渡り廊下と書き、柳生の後ろに×を書き入れた。
「渡り廊下から高等部に入り……」
ボードから振り返り、柳は残っている丸井、仁王、真田に視線を向けた。
「俺は一階へ向かったぜ。そっから一気に外へ出るつもりでさ」
「俺はそのまま二階の教室と職員室を見て回ったぜよ」