いつもの青学ヒロインの他に、立海ヒロインと立海関連のヒロインが『立海ヒロイン』として登場します。
立海編
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「銀河系に存在する恒星は、平均でひとつの地球に似た惑星を持っているんだが、その数は千億だ」
「ええっ」
宇宙関連の数字は桁数がはね上がる。だんだん想像もつかない途方もない数字が並び始める。
「宇宙全体では千垓…つまり10の23乗になる」
「あの…柳さん、垓(がい)って…」
聞いていいものかどうか、七星が恥ずかしげにそっと柳を見た。
「ああ、垓は桁数を表わす単位だよ。10の23乗なら1の後ろに0が23個続くわけだ」
「0が23? すご…」
七星の瞳が驚きでしばたたかれる。
「そう、普通に数字の後ろにゼロが増えていくだけなんだが…。一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、垓…とくる」
「あ、京の次が垓だったんですか」
納得した、という表情を浮かべると明るく笑った。
「京までは覚えていたんです。後は…恒河沙(こうがしゃ)とか那由他(なゆた)不可思議(ふかしぎ)に無量大数(むりょうたいすう)」
楽しげに七星が柳に語った。
「それだけ知っていれば充分だ。日常では使わない桁数だから」
柳も微笑んだ。
「つまり、10の23乗もの星があれば、何億年もの間には文明が発達する星も出てくるだろう、ということだ」
「そうですよね」
文明のある星々との交流。映画の世界ならよくあるが、実際は難しいばかりだ。七星にもそれはわかる。
「NASAの宇宙望遠鏡、ケプラーが打ち上げられ、探査によって文明を手に入れたか、手に入れるであろう星が存在する可能性100%の推測が、証明されるわけだ」
「100%…」
七星の目が丸くなった。
「しかし、地球に帰還するまで少なくとも二千年を要する」