いつもの青学ヒロインの他に、立海ヒロインと立海関連のヒロインが『立海ヒロイン』として登場します。
立海編
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『名前はどっち』
「あたし、絶対ブンちゃんのお嫁さんになんかならない!」
椅子から立ち上がるとあたしは言った。
パチンッ!
「ぶはっ!ゲホッ、グハッ…」
膨らませたガムが割れ、勢い込んだ弾みで、むせているのが、あたし有紀の彼氏、丸井ブン太。
「…ガム飲んじゃったぜ…」
ぜーはーと息を荒らして、ブンちゃんが言った。
ここは、立海大テニス部部室。あたしは部活終了後に、ブンちゃんの帰り支度が終わるのを待っていたところです。
「ほぅ…貴方達は、将来の約束をすでに交わされていたのですか?」
眼鏡をつい…と指先で押し上げると、柳生先輩は言った。
「ち…違わい!ンなこと、ただの一度も言ってねぇって!」
焦るブンちゃん。でもちょっと、ほっぺ赤くない?
「有紀!何なんだよ急に!」
あたしに向き直ると、ブンちゃんが言った。
「だって、ブンちゃんの名字『丸井』だよ?あたしがブンちゃんと結婚したら、『丸井有紀』…真ん丸みたいでやなの!」
「…はぁ?んじゃ、今『丸井』を使っている俺の立場はどうなんだよ?」
「ブンちゃんはおかしくないの!だからお婿さんに来て」