いつもの青学ヒロインの他に、立海ヒロインと立海関連のヒロインが『立海ヒロイン』として登場します。
立海編
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《そこへ直れっ! 成敗してくれるわっ!》
〈ぎゃーす〉
丸井がバッグのファスナーを開けたとたん中から猫がわめきながら飛び出した。
「静かに、ここは病院だよ」
例え動物と言えど静かにたしなめる幸村。
《はっ…精市! 精市ではないか!》
〈にゃがー〉
幸村の姿が目に入ると、猫はまっしぐらにベッドに飛び乗り、喉をゴロゴロ鳴らし、頭をぐいぐいと幸村の胸元へと押しつけた。
《精市よーっ、なぜに俺はこのような姿になってしまったのだっ!》
〈みぎゃみぎゃみぎゃ〉
もう一度幸村が猫に視線を落とした時、ノックの音と共に病室の扉を開けた看護師がメンバーに告げた。
「先ほど病室に運びました、お連れの方の意識が戻られましたよ」
「やたっ! 真田副部長、これで帰れるっす!」
「懐いてるっすね」
「そうだな…つか、いつの間に俺のバッグに入ってたんだよ!」
(…バッグの重さ変わるだろ…? 気づかないのかブン太…)
《男・真田、一生の不覚!》
〈にゃうん〉
首をうなだれ、たしたしとあのまるまっちい手で懸命に布団を叩く猫。
「この猫どうしたの?」
幸村は自分の布団に飛び乗ってからの猫の行動をじっと見つめていたが、やや小首をかしげると丸井に聞いた。
「真田が倒れた時に下敷きになったんだ。知らない間にコートに入り込んでたみたいだぜ」
「ふぅん、それでか…」