いつもの青学ヒロインの他に、立海ヒロインと立海関連のヒロインが『立海ヒロイン』として登場します。
立海編
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ところが妙な変化球で繰り出される行き先問わずのこぼれ球が、俺達にも向かって飛んで来る始末なんだ」
「それでまぁ、私と柳くん、桑原くん、仁王くんの4人でコートの四方から同時にこぼれ球を一定方向へ打ち出した…ところまではよかったんですよ」
「運悪く真田が通りかからんかったらな」
「え…つまり…」
仁王の言葉に思わず幸村が視線をそちらへ向けた。
「真田の後頭部に全球が一斉に当たったんじゃ」
「あれはいいコントロールでしたね」
(そこ…感心していいのか、柳生)
「でもボールで脳震盪まで起こすかな…」
考え込むように首をひねる幸村。
「…ラケット、すっぽ抜けた…」
「俺もっす」
「そうなんだよ…」
「あれは不覚でしたね」
「まぁ、そういうことぜよ」
「致し方ない。そんな日もある」
(…え…)
つまり、後頭部にボールを連打された挙げ句、すっぽ抜けたラケット6本が頭に刺さったのか?
「そりゃ大変だ」
「だろぃ?」
《お前か~犯人はお前らだったのか~許さーん!》
〈ぶぎゃあ~う〉
「何…猫…?」
部屋の隅に置かれた部員達のバッグの中から、爪で引っかく音と怒ったようなうなり声が聞こえる。