いつもの青学ヒロインの他に、立海ヒロインと立海関連のヒロインが『立海ヒロイン』として登場します。
立海編
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『猫日和3』
我が輩は猫だ。
名前はまだない…いやある。あるぞ。
我が輩の、いや俺の名は…
「ヤバいっすよ! 救急車呼んだ方がよくないっすか? 」
「…いや、軽い脳震盪だろう。そっと保健室に運ぼう。仁王、手伝ってくれ。頭を揺らすな、そうだ」
ある麗らかな春の日の放課後。
ここ立海大附属中のテニスコートで事件…いや、ひとつの事故が起きた。
「…っれ…? 柳先輩。真田副部長の下で、猫が潰れてるっすよ!」
「猫…?」
真田の身体を、柳と仁王が細心の注意を払いそっと持ち上げたとたん、その様子を見守っていた切原がすっ頓狂な声を上げた。
「巻き添えじゃな」
「生きてる? 突然真田が降って来たら、猫じゃひとたまりもないぜ!」
急いで丸井が潰れたという猫に駆け寄る。
《お、俺の名は…》
〈ぶにゃあ…〉
「お、大丈夫そうだぜ。よかったな、にゃんこ。けど、とんだ災難だったな」
その猫はフラフラとよろけながら立ち上がると、手足を踏ん張り頭をブルブルと勢いよく振った。
しかし、しっかりと踏ん張ったはずが振った勢いが強かったのか、よろけて転がりコートに顎をぶつけてしまった。
「はは、大丈夫かよお前」