いつもの青学ヒロインの他に、立海ヒロインと立海関連のヒロインが『立海ヒロイン』として登場します。
立海編
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「じゃあね」
「ああ、まぁ気を落とすな。まだまだ北原はこれからだ」
慰めかな?
「うん、別にもう気にしてないよ。ありがと」
私は張りついたままの表情に、ぎこちなく笑顔を作ると、柳くんに手を振ってテニスコートから離れた。
コートにボールの跳ねる音が響き始める。
精市は精市。
私は私。
もう道は重ならない。どんどん離れて行く。
ほんのわずかな間に、私はもう精市の微笑みも忘れた。
これから先、もっと記憶から精市が消えて行く…。
人は忘れることが出来る。
私はもうテニスコートを通らない。
ひとつ、息を吸い込むと校門へ向かって駆け出した。
ボールの音が遠くなる。
ホップ、ステップ、ジャンプ。大きく飛び跳ね三歩で校門から外へ出た。
うん、あなたのラストメールの通り、私はあなたを忘れるよ?
サヨナラ精市…
ううん、サヨナラ、幸村くん。
fin.