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氷帝編〜Episode1〜*
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「どこの駅だ……」
嬉しそうに回数券入れを出したのだから、ここは隣のよしみと一応土産として貰った以上は聞いてやらねばなるまいと、面倒だなとは思いつつ日吉は返答した。
「ご覧あれ」
野崎は日吉の机に取り出した切符をさっと並べた。
向日町駅、鳳駅、滝駅、宍戸駅……とテニス部メンバーの名が駅名となり次々と日吉の前に現れた。
「……」
「向日先輩のズバリはなかったんだけど、向日町(むこうまち)駅も京都で、鳳駅は大阪。滝駅は栃木と兵庫。宍戸駅は茨城」
ゲームをクリアした時のような達成感に満ちた顔で野崎は日吉を見た。
それが少しだけ眩しく感じ、ゆっくり切符に視線を戻してつぶやいた。
「跡部さんのはないんだな」
「あ、跡部駅も戦前はあったみたいよ」
日吉駅以外の切符を回数券入れにしまいながら、野崎は語る。
「三重県だったかな。安濃(あのう)鉄道という路線で、本線と支線があって、その支線のほうにあったみたい。でも支線は1920年の半ばには廃線になって、鉄道自体も70年代には廃線になってしまったようね」
あれば行って切符買えたのに残念、と言いながらそれぞれにまとめた回数券入れを日吉に渡した。
「先輩たちに渡せばいいのか?」
「そう、よろしく。あ、体育館に行かないと」
始業式開始の放送が入り、教室の生徒たちが廊下に整列を始めた。
そう言えばテニスの試合の遠征以外、遠くには行っていないな、とポケットに入れた切符を思い廊下の窓から青空を見上げた。
動き出した列に合わせて歩きながら、秋の新人戦のことを考えていた。
fin.
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