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氷帝編〜Episode1〜*
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「じゃあ、次は宍戸ね~。このタオル、覚えのある子いる~?」
首のタオルに手をかけたものの恥ずかしさが先に立ち、ためらっていた宍戸から勢いよく引ったくると、『宍戸LOVE』のタオルは小気味良い音を立てて広げられた。
「あ!」
「君の~?」
タオルの陰から顔を覗かせた芥川が宍戸をせっついた。
(首にかけてあげるといいC~)
(うるせー)
ニヤニヤ笑う芥川に舌打ちをすると
「なんだ……そのっ、あ、ありがとよ」
目を泳がせ、いい言葉も思いつかないまま、芥川の言うようにタオルを掴むと女子生徒の首に掛けた。
「かっ返すわけじゃねぇっ……からな!」
「あ、ありがとうございます!!」
感激して泣き出す女子生徒に、どうしたらいいのかわからずその場から離れようと視線を体育館中にめぐらせた時、その姿を見つけた。
「高寺?」
「え~?」
芥川も宍戸の言った名前に驚きながら反応し、宍戸の背中を追うようにその場から駆け出した。
「何でここに!?」
「跡部さんに招待されて……」
急にやって来た宍戸に、あわてながらもお辞儀をして挨拶した。
「跡部~? いないじゃん?」
七星の言葉にキョロキョロと辺りを見回す芥川。
「実行委員さんに呼ばれて……間もなく戻ると思いますけど……」
「ふうん。あ、ねえねえ、この後時間ある~? 一緒にクレープ食べなE~?」
「待って!! 芥川くん!!」
やや強引に七星の腕を取ろうとした芥川に、制服リサイクルコーナーにいた女子生徒たちが止めに入った。
「私たち、この方に用事があるんです!」
「え……?」
「お願いします! どれが跡部様の制服やシャツなのか教えて欲しいんです!」
まるで神様に祈りを捧げるかのように両手を胸の前で組んだ女子生徒が、意を決したのかやっと目的を告げてきた。
先ほどの自分と跡部のやり取りを聞いていたのだな、と七星もようやく理解した。
「え、こん中から跡部の制服がわかるのかよ!?」
宍戸が目を見開いて、何着あるかわからないおびただしい数の制服が掛かったハンガーを凝視した。
「わかると思います」
素材が違うから……と思いながら、七星は一枚一枚ワイシャツに触れていった。
「これと……これと……これも」
ひと夏に20枚のシャツを入れ替えるなら、まだ売れていないと仮定して、ここに去年の分の20枚の半袖シャツがあるはず。そして長袖のシャツも。
(そう言えば、長袖は何枚作るんだろう?)
などと考えながら選ばれたシャツは、すぐさま待ち構える女子生徒たちの手に渡った。
そして、自分たちの思った以上に跡部のシャツがあることに歓喜した。