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氷帝編〜Episode1〜*
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「わぁ……」
氷帝学園の体育館入り口で、七星から声が出た。
まるでリサイクルショップのような品揃えとディスプレイに、これが学校の体育館なのかと思わず疑ってしまうほどだ。
「どうだ、見事だろ? 氷帝学園のバザーは毎年近隣からも多くの人が集まってくれるんだぜ」
誇らしげに生徒会長をこなす跡部が笑顔とともに言った。
「本当に凄いですね」
嬉しそうに館内を見渡し、目を輝かせる七星に跡部の瞳もつい細まる。
「校庭にはポップコーンやクレープの屋台、ちょっとしたバンド演奏なんかもあるから後で案内するぜ」
「ありがとうございます。何だか文化祭が2回あるみたいですね」
規模の大きさと時期の近さから七星がそう言えば
「確かにな。今は文化祭とバザーの同時進行で生徒会もごった返してる有り様だ」
さすがの跡部も小さなため息をついた。
「あれ……」
体育館の中へ入ると、奥の壁際にハンガーに掛けられた氷帝の制服やジャージが店のようにきちんと並べられているのに気がついた。
「あれか? あれは卒業生や在校生が、後輩や新入生向けに不用になった自分の制服をリサイクルのために提供してくれた品だ」
跡部が説明しながらリサイクルコーナーに近づくと、近くにいた女子生徒たちが色めき立った。
中には新品同様のスクールバッグや上履き、体育館シューズなども置いてある。
「兄弟姉妹で弟や妹が受験する場合も、先にここで揃えたりもするぜ」
合格後に一式注文するよりは安く済むんだろうな、と思いながら何気なく男子用のワイシャツに触れていた七星は、覚えのある手触りに出合った。
「あ、もしかしてこれ跡部さんのシャツですか?」
ハンガーから外してシャツを跡部に見せた。
「ほう、よく俺様のだとわかったな」
跡部もそのシャツを手に取ると少しばかりの驚きと、大きな喜びの混じった眼差しで七星を見つめた。
「跡部さんのお陰ですよ。うちの父のためにオーダーメイドの生地を選んで下さったんですから。あの生地の感触は忘れません」
七星から返された笑顔は、何よりも美しく跡部の瞳に焼きついた。
「会長、こちらでしたか! すみません、ちょっといいですか?」
あわただしく跡部を探しにきた実行委員と思われる生徒は、手短に用件を伝えるが、
「チッ、仕方ねえな。今行くから待ってろ」
跡部が戻らないとどうにもならないようだ。
「悪い。それほど時間はかからねぇと思うが、俺様がいない間は樺地に付き添わせるから……」
「あ、心配無用ですよ。こんなに色々あるんで、一人で見てても退屈しません」
そうじゃねぇ、と言おうとしたが、実行委員に引っ張られその言葉は伝わらずに終わった。