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氷帝編〜Episode1〜*
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ワイシャツが仕立て上がったという連絡が来たのは、店からではなくなぜか跡部からだった。
「俺様と一緒に頼んだなら、俺様のと一緒に仕上がって当然だ」
と、自宅まで迎えに来てくれた車の中でなぜか豪語する。
(で、でも、跡部さんは20枚でうちは1枚なんだから……)
同じ日でなくても、と思ったけれどそれは内緒だ。
完成したワイシャツは型崩れなんてしそうにないくらい、とてもしっかりと、そしてスマートに出来ていた。
父の日用に特別に包装されると、造花の赤い薔薇も一輪、添えられた。
店員たちに幾度もお辞儀と礼を繰り返し、跡部に促されようやく七星は店を後にした。
「お前も制服をあそこで作り直したらどうだ?」
帰りの車の中で跡部に言われたが、
「い、いえ、一般的には入学時の制服を卒業まで着ますので、大丈夫です」
と、あわてて笑顔を作って言った。
「それならば、氷帝用のを一着作らせよう」
跡部が腕組みをしてニヤリと笑う。
「は?」
「お前がいつ氷帝に来てもいいようにな」
見る間に七星の目が大きく開かれる。
「あ……の」
「俺様は、お前を氷帝に呼ぶのをあきらめたわけじゃねぇぜ?」
愉快そうな眼差しが七星に注がれる。
冗談なんだろうかと戸惑うが、跡部の視線からはうかがえない。
「まあ、高等部からの進学でもかまわねぇが……」
七星は1年、自分は3年。学生時代の2学年差は大きい。
「跡部さん、今日はありがとうございました」
「あん?」
いつの間にか車は、七星の自宅前に着いていた。
「いい父の日にしろよ?」
車から降り、玄関に向かう七星に声をかけると、
「はい、ありがとうございます。跡部さんも」
まぶしい笑顔が返ってきた。
(可愛い顔してくれるぜ)
跡部も、つい先ほどまで隣にいた七星に微笑むかのように穏やかな表情を見せると、シートに深々と身を沈めた。
fin.