青学編
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「だいぶ前に本で読みました。北極星…ポーラスターは何千、何億と言う時間をかけて動いて行って、いつか今の北極星のある位置には織姫星が移動して来るって」
嬉しそうな表情で七星が話す。
「…ああ、それが歳差運動だ。2101年以降からゆっくりと北極星はこの空から離れる」
「手塚先輩って、何でもご存じなんですね。さすがです」
素直な褒め言葉に何だか照れてしまう。
その、織姫が北極星と呼ばれる時代に自分はどこにいるのだろう。
「…その時代、お前なら誰と過ごしたい?」
「…え?」
丁度車が脇を走り去って、手塚の声は七星に届かずに消えた。
「いや…何でもない」
例えポーラスターが代替わりしても、その同じ位置で北天の星々の中心となり、さん然と光り輝くであろう。
俺の中で、常に輝くお前のように…。
fin.