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氷帝編〜Episode1〜*
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『アン・ドゥオール』
「あんた、いつも姿勢がええな」
「え…?」
昼休みに図書室へ行こうと廊下を歩いていた女子生徒は、不意に校内では有名な男子生徒に声をかけられた。
「え…と、どなたでしょう…?」
しかし、髪をひっつめにまとめ、すらりとした肢体の女子生徒は、戸惑うように男子生徒を見た。
「え…」
今度は声をかけた男子生徒、忍足侑士が少しだけ驚いたような顔をした。
自分が声をかけた場合、氷帝の生徒であれば十中八九
『きゃ、忍足くん』
『忍足先輩だ~』
と、たちまち相好を崩すはずなのだ。
「俺のこと知らへんの?」
「はぁ…あいにくと…」
気のない返事ばかりか、早く行ってくれないかな、という迷惑そうな気配も漂うが、そこは忍足侑士だ。
この氷帝にいながらも、自分を知らない相手に興味が湧いた。
「俺は3年H組の忍足侑士や。あんたは?」
あえてテニス部とは言わなかった。
「3年A組の野崎明日香です」
女生徒はやや恥ずかしそうに名乗った。
(A組やったら跡部と一緒やん)
「何や、跡部のクラスやったんか」
「ああ、跡部くんの友達なんですか?」
「え…」
(もしかして、跡部がテニス部やってのも知らへんのか…?)
ますます驚くように忍足の目は開かれた。
その時予鈴が鳴り始め、
「…あ~、もう…」
と野崎明日香は、忍足のせいで図書室へ行く予定がダメになったと言わんばかりにジロッと睨むとさっさと自分の教室、3年A組へと駆け去った。
「ん~、めっちゃ綺麗な足やんな~」
にんまりと忍足が笑うと、駆け去る野崎明日香の足を見送った。