青学編
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謝りたい…が、それを言ってしまったらよけい傷つけてしまわないか…手塚が地面のアスファルトを見つめて歩きながら、葛藤する。
「わぁ…先輩、星が見えますよ。七夕なのに珍しい」
(…え…)
七星の声に足を止め、天を振り仰いだ。
自分が地面を見つめて悩んでいる間に、とうに七星は顔を上げていたのだ。
これくらいは悩むことではないのか…。
空からそっと小柄な少女に視線を向け、手塚は思う。
「先輩、星は億年単位の途方もない時間をかけて動いて行きますよね」
「ああ、そうだ。地球ひとつを取っても、自転、公転、歳差運動を繰り返し動いている」
七星に言われ、手塚ももう一度空に顔を向けた。
一番星がひと際明るく輝いている。