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氷帝編〜Episode1〜*
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「ありがとうございます」
頭を下げる明日香に、向日も一瞬唇を噛むが振り切るように首を左右に振り、極上の笑顔を向けた。
「たまたまだって。礼なんていいよ。それより、音だけで俺がわかるようにアクロバティック大サービスするから、楽しんでってくれよ。な!侑士、行くぜ」
向日は、わざとらしいほどの元気を明日香にわからせるようにした。
「よっしゃ、任しとき。ほな俺も、いっぺんでわかるように関西弁サーブ打ったろか」
忍足も向日の隣に並ぶと陽気に言った。
「ぎゃはは、何だよそれ」
「ふ…関西弁サーブはな、ボケサーブとツッコミサーブがあんねん」
「…プッ、やめてくれよ侑士。腹がよじれる」
「ボケサーブは恐ろしいねんで。長太郎のスカッド並みに外れんねん」
「何だよ、それじゃ役に立たねーじゃん」
「ところがや、外れたボケはめっちゃ寒いねん。つまりは氷を通り越して、かき氷のロンドになるんよ。ひと粒で二度美味しいサーブやね」
うんうんと、しごく真面目な顔でうなずく忍足とは対照的に向日は笑い転げる。
「バカ言ってねぇで、とっととコートに行きやがれ!」
終わりなき漫才に、業を煮やした跡部がついに二人を怒鳴りつけるとコートに叩き出した。