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氷帝編〜Episode1〜*
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「忍足さん…関西弁の方ですよね?」
跡部の問いに、わずかに首をかしげて考えてから明日香は答えた。
「そうだ。さすがだな」
「跡部、そないなとこで何しとんの? 部活出るんやないの?」
その話題の主、忍足侑士が校庭側のフェンスから跡部に声をかけて来た。さっき、跡部が部室に戻った時に忍足もタオルを取りに戻る途中で、部室から飛び出して駆けて行く跡部を見て不審に思いついて来たのだ。
「あの…忍足さんですか?」
「え…ああ、忍足…やけど…」
自分を一生懸命見上げる明日香の手の白い杖。忍足にもひと目でわかる…。
「あ、ちゃうよ。見つけたんは俺やない。岳人なんよ。向日岳人」
色鉛筆のお礼を言われ、あわてて忍足は否定した。
「向日さん…ミソっ子さんですか?」
「ぶはっ!」
「クッ…。よし、向日に礼を言いたいなら来いよ。案内してやるぜ」
そう言うと跡部は、明日香の杖を持っていない側の肘にそっと触れた。
「えっ! マジで、あの色鉛筆の落とし主がいたって? へー。凄いじゃん…」
忍足に呼ばれて、元気よく明日香の前に現われた向日だったが、やはり言葉をつぐんでしまった。